第1回豊川市エアディナー大会


 ここ愛知県豊川市音羽地区(旧宝飯郡音羽町)も長い梅雨が明け、お盆前の酷暑の時期となった。商工会主催、恒例夏の宵まつり『華あかり』のイベントとして、今年はじめて『エアディナー大会』開催。エアディナーとは、エアギターから発案された競技。身振り手振りだけで道具を使わず、いかに感謝して食べているか、いかに喜んで食べているか、いかに楽しい雰囲気で食べているかの三点を競う。日本国内での食糧自給率が40%を切る中、地産地消、食育に対する意識を喚起するきっかけとなればというのがその主旨。
 商工会理事会で開催決定後、会長自ら関西で過去2回、楽しい雰囲気の同大会を観たとはいえ、ここ、愛知県の片田舎でのエアギターならぬエアディナーの企画は少々無謀なのではないかとの観測もあった。事実、広報を行うも大会参加者がさっぱり現れない。新聞への折り込み、地元ケーブルTVでの広報を行ったもののさっぱりといった状況。
 これにはほとほと困り果て、とうとう実力での参加者獲得ということに。地元事業所、各施設、文化サークルなどと、宴会部長や自他共に認めるパフォーマーを求めて酷暑の中を巡回(巡礼?)。無理かと思われた参加者探しだったが努力の末、10名(グループ)を獲得することができた。
 こういった催しでは司会者も肝心ということで、これだけは少ない予算から費用を捻出。プロの出演もお願いし、大会に臨んだ。
 2009年8月8日、かくして『第1回豊川市エアディナー大会』の幕は切って落とされた。大会に至るまでの不安は大会開始と同時にあっけなく払拭。飛び入り参加の女子高生を含め11の個人、グループの演技は意外なほどにおごそかにしかも白熱。観客の気をひきつけることができた。中にはパンダの着ぐるみをまとっての参加者も登場。会場の雰囲気をもりたてた。
 工夫を凝らした各参加者の演技の結果、1等は豊川信用金庫音羽支店の西岡さんに決定。アツアツのお好み焼きを感謝しながら、喜び、そして楽しく食べる姿が決定的となり、審査員3名全員一致の高得点を獲得。地元産ブランド米『音羽米』10kgが贈呈された。
 関西での『ノリ』とは若干異なる部分もあったが、和気藹々とした、にもかかわらず手に汗握るエアーディナー大会となった。商工会長は「苦労の甲斐あってエアーディナー大会を楽しく開催できた。みなさまのご協力に感謝する。この大会を機に地元の食を大切にし、その意識を再確認するきっかけとなればうれしい。知名度のない企画で苦労はあったが、来年もまた行うので一人でも多くの参加をお願いする」旨のあいさつで、『第1回 豊川市エアディナー大会』は幕を閉じた。

動 画

http://allmikawa.tv/2ch/090808_yoimaturi.html

 

 

 

東愛知新聞(2009年8月10日)

 

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